おはようございます.
少し前に,修論の発表が終わったという記事を書きました.
でも実は投稿論文の見直し作業が残っていたりします.
その作業ログを記事にしてみます.
網掛けをやめる
修論では,定理や命題がどこからどこまでなのか判りやすいよう網掛けを施していました.
数学書でもそういうのはたまにありますね.
こういうやつですよ.
見やすくて気に入っていたのですが,投稿論文ではあまりやらないらしく,やめることにしました.
% プリアンブルの設定 \usepackage{color} \usepackage{framed} \newcommand{\thm}[1]{\begin{shaded} \begin{theorem} #1 \end{theorem} \end{shaded}}
とかプリアンブルに書いておいて,\thm{ }
とかで定理の主張を囲っていたんですけど,shaded
のところを削除.ただの定理環境に戻しました.
どうして論文だとやらないんでしょうね.印刷したときに綺麗に出力されないからかな?
確かに修論発表のとき,印刷で網掛けが綺麗に出なくて苦戦した覚えがありますが….
問題の環境をいじる
定理・命題・定義の環境は網掛けなしのデフォルトのもので問題ありません.
でも,問題(演習問題じゃなくて,入力と出力があるやつ)を記述するときにはなにかしら枠のようなものがあっても良いそうです.
そこで,問題の環境だけちょっと工夫してみます.
とりあえず単純に frame
で区切ってみました.
良い感じの枠で囲めましたが,それはそれとして見出しの縦の線がそろっていないのが気になります.
コードでは
\begin{framed} \textsc{Problem to think} \begin{description} \item[Input:] A lot of information. \item[Output:] Something very good. \end{description} \end{framed}
という風に descritption 環境で書いているのですが,見出しの始まりの部分が揃えられてしまっています.私は終わりの部分を揃えたいので,これではまずいです.
要するに Input: の行を右にずらせばええやろ!という発想で Input:
の空白を入れて \ \ Input:
としてみましたが,
まだ微妙にずれます.おまけにコードとしてもむりやりな感じがします.
そこで,description 環境をやめて itemize 環境で書いてみました.
調べた感じだと,itemize 環境なら右端を揃えてくれるそうなので.
その結果がこれです.
右端はそろってる……右端はそろってるけど,
枠からはみ出とるやないか!
盛大にバグった挙動になってしまいました.これはむろん,論外です.
さらに調べたところ,beamer ならば description 環境に [Output:]
という指定を付けることで(つまり,最も長い見出し語を指定するだけで)簡単に解決するみたいです.
しかしこれは普通の文書なので,そんなに簡単にはいかないみたいです.
最終的に,次のページに行きつきました.
Customizing lists のところを見てみると……おぉ,align=right
という,そのままズバリの名前のオプションがあるではありませんか.あと,\usepackage{enumitem}
が必要っぽいですね.可及的速やかに導入しましょう.
さっそく適用してみたところ,こうなりました.
またはみ出るんかい!!
……右端はそろっとるけど,でも揃っとるだけじゃあかんのよ.
よくよく先ほどのwikiのページを見て,[align=right, labelwidth=4em]
というオプションをつけることでようやく解決しました.
うんうん,これで良いですね.
なぜ 4em
なのか,その数字がどこから出てきたのかというと,割と試行錯誤して決めています.