おはようございます.
今回は,少し前の記事の続編の小ネタをやろうと思います.
前回は,ティンバーゲンの4つの「なぜ」をまねて数学における「わからない」を4つに細分しました.
それは良いのですが,ちょっと整理しきれていない部分がありました.というのも本家には 究極 or 至近 と 動的 or 静的 の2つの次元があって,きれいな4分割表になっていたんですが,前回私のつくった4分類にはそういうのがなかったんですよ.
そこで,少し表現を変えて作り直してみました.
次の図を見てください.
2つの次元を設けたのは本家と同じです.
至近と究極というのは,そのままティンバーゲンのものと同じです.局所的な,その文章の近辺だけを気にしているのか,あるいは話の流れ全体を気にしているのかの違いです.どうにも言葉が難しいので,近/遠 にしてもよかったかもしれません.
「どこへ?」と「どこから?」も,言葉の通りです.「どこへ?」というのは,その主張の帰結,包含される具体例,そこから導かれることなどを指している言葉です.「どこから?」は,由来や根拠を気にしています.
前回の記事でのまとめ方よりも,だいぶもっともらしい感じになったと思います.