パンの木を植えて

主として数学の話をするブログ

ブログ名を変更しました

\[ %%% 黒板太字 %%% \newcommand{\A}{\mathbb{A}} %アフィン空間 \newcommand{\C}{\mathbb{C}} %複素数 \newcommand{\F}{\mathbb{F}} %有限体 \newcommand{\N}{\mathbb{N}} %自然数 \newcommand{\Q}{\mathbb{Q}} %有理数 \newcommand{\R}{\mathbb{R}} %実数 \newcommand{\Z}{\mathbb{Z}} %整数 %%% 2項演算 %%% \newcommand{\f}[2]{ \frac{#1}{#2} } \]

「ある数学徒の手記」という名前だったのですが,「パンの木を植えて」に変更しました.

なぜ変更したのかというと,さすがに安易だなあと思ったからです.

「数学徒」という単語は他と被り過ぎています.検索すると某 Youtuber と被っていることがわかりますが,他にも多くのブログなどでこの単語が使われています.なぜ被ってしまうのかといえば,私が考えたブログ名「ある数学徒の手記」があまりにも安易だったからでしょう.そこで変更することにしました.

また,このブログでは数学と関係のない話も結構書いているので,そこを明確にしたいという気持ちもありました.

「パンの木を植えて」という新しい名前ですが,これは中村和恵のエッセイから名を採っています.

平凡社から出ている『地上の飯』というエッセイ集がありまして,そこにこんな一節があります.

じつはわたしも子供の頃,パンの実のことはよく考えた.食パンみたいな味なのかな,いや果物だから練り粉みたいにねっとりとしたもので,焼くとほわほわのロールパンみたいになるのかな.

どっちでもいい,庭にパンの木さえあれば,あとは鶏に山羊一頭,野菜をちょっと,それからみかんの木でも植えて,できればお茶とお菓子だけ,そうだな余ったパンの実と交換してもらって,これで家から出ずに本を読んで暮らせる……家と庭の配置図まで書いた.通信簿の「協調性」がつねに「がんばりましょう」だった子供にとって,パンの木のある家でのご隠居暮らしはこの上ない幸福な夢だった.早くおばあちゃんになりたい. 中村和恵『地上の飯』平凡社, 2012年 -p.60