少し前にこのブログで「Rust と WebAssembly を使って,ライフゲームの実装をする本を読むぞ」と言いましたが,事件発生です.
その本というのはこれのことでして,
てっきり2023年1月現在も保守がなされているものと思っていたんですが,どうも対応するGitHub リポジトリを見る限り 2021年9月から更新が停止しているようです.
どうりで本文の中に
as of April 2018, this is expected to change with the "Interface Types" proposal.
2018年4月現在、「インターフェースタイプ」提案により変更される見込みです
なんて古すぎる「現在」が現れるわけです.
心配になって運営の Rust and WebAssembly のチームが今何をやっているのかサイトを見に行ったのですが,一番新しいブログの投稿が 2019年3月…….信じがたいことですが,これはもう完全に放棄されてると思った方がいいですね.Rust Wasm の本を読むのは中止です.古いと環境が合わなかったりしますからね.
ひょっとしてRust言語自体どんどん廃れていってる?と心配になって GitHubで検索をかけてみましたが,RustScan (Rust製の高速なポートスキャナ)とか Tauri (Rust製のElectronみたいなやつ)とか新顔のアプリが続々出てきているので,Rust 自体はそんなに終わってなくて,単に Rust and WebAssembly のチームに何かあって,機能しなくなってるだけのようです.Deno (Rust製の JS/TS ランタイム)もあるし.
正直かなりがっかりしましたが,気を取り直してやっていきましょう.
やはりというかRustはまだ十分に「枯れて」いないので,Rustを使ってがっつり何かを製作するというのは難しいかもしれません.いったんRustはLeetCodeで使うだけにして,もうちょっとPythonとか,枯れてるやつに習熟することの優先度を上げた方が(手を動かして何かを作る練習ができるため)いいかなと思いました.
追記
今見たところ,確かにRust and WebAssembly の公式サイトのブログは更新がないのですが,2023年 現在も PRのマージは行われており,開発チームが機能停止したわけではないみたいです.
ひょっとしたら本にもそのうち更新があるかも.
追記 2023/02/05
Rust+WASM を使ってWebフロントエンドの開発ができる Yew というフレームワークがあるようです!!
WASM もこれから盛り上がっていくかもしれませんね.バージョン1.0を楽しみに待ちましょう.