パンの木を植えて

主として数学の話をするブログ

楕円曲線論の節で少し修正

\[ %%% 黒板太字 %%% \newcommand{\A}{\mathbb{A}} %アフィン空間 \newcommand{\C}{\mathbb{C}} %複素数 \newcommand{\F}{\mathbb{F}} %有限体 \newcommand{\N}{\mathbb{N}} %自然数 \newcommand{\Q}{\mathbb{Q}} %有理数 \newcommand{\R}{\mathbb{R}} %実数 \newcommand{\Z}{\mathbb{Z}} %整数 %%% 2項演算 %%% \newcommand{\f}[2]{ \frac{#1}{#2} } \]

あけましておめでとうございます.

このあいだ,もちを食べるためにレンジで加熱しました.

じーっと観察していると,もちが生き物のようにうごめき,膨らみはじめます.

キノコが傘を広げるところを早回しで再生したビデオのように,もちがどんどん大きくなっていきます.

その姿を見ていて,『風の谷のナウシカ』に出てくる腐海の生物を思い出しました.ムシゴヤシは太陽の光を浴びると急速に成長して,わずかな時間で何倍にも大きくなります.粘菌も登場しましたが,あれにも似ています.いまにも電子レンジを食い破って襲い掛かってきそうです…….

そんなことを考えているうちにタイマーが切れました.

扉を開けてモチを取り出すと,モチは急速に萎んでしわしわになってしまいました.陸に上げると潰れてしまう深海の生き物のようです.なぜだかとても申し訳ない気持ちになります.ごめんね,わたしが扉なんか開けたせいで…….

うっかり冬眠中のテントウムシの群れを蹴散らしてしまったような,そんな気持ちで,毎回モチを食べています.

おいしい.

それはさておき更新報告です.

楕円曲線論の入門書をざっと読んで要約を書きましたので,それに合わせて楕円曲線の節の説明を変えておきました.

楕円曲線論は数論の中核的な分野のひとつなのですが,初学者にはいまいち重要性がわかりにくい気がしています.あの要約を読むことによって,それが少しでも伝わればいいなあと思っています.